ピアノ調律科
美しい音を追求する
ピアノ調律師は、ピアノの構造や性質を熟知し、音の調整や状態の保守など、ピアノのメンテナンスを専門に行うプロフェッショナルです。
好きな音楽に携わりながら、一台一台のピアノの個性を見極め、美しい音と心地よいタッチを求め、探究し続けていくやりがいのある仕事です。
ピアノは木やフェルト、金属などで作られており、温度や湿度の影響を受けやすく、定期的に調整しなければ美しい音色は徐々に狂ってしまいます。ピアノ調律師は演奏家や教育現場などを裏から支える、なくてはならない存在です。
美しい響きと心地よいタッチを作り出す
ピアノ調律師として社会で活躍するための技術と知識を修得していきます。
(一生)美しい音を追い求める仕事です。
研究心旺盛で忍耐強い技術者マインドが必要です。
基礎となる技術はもちろん実践で役立つノウハウを細やかに学んでいきます。
確実な技術を身につける
国家検定試験合格を目指して、実技・学科を勉強します。調律師の仕事の現状、多様化を踏まえて個人に合わせた指導をしていきます。
カリキュラム一例
- ■ 学科
- ピアノの歴史や構造、調律理論などを学びます。
- ■ 調律
- 音楽的な原理に基づき、音の高さを調整しながら基本的な音程(平均律音階)をつくる作業です。チューニングハンマーを使用して弦を締めたり緩めたりしながら、鍵盤をたたいて音を出し調整し、すべての弦を一音ずつ調律していきます。ほんのわずかな弦の張力の違いで音は変わってしまうため、慎重に緩んだ弦を正しい高さに締め直します。
- ■ 整調
- 鍵盤やアクション、ダンパー、ペダルの動きを整え、ピアノをより弾きやすい状態に仕上げる作業です。ピアノは鍵盤と連動したハンマーが弦をたたいて音が出る仕組みになっています。ハンマーが弦に接触したままだと、弦の振動が妨げられて音がきちんと出ないため、ハンマーが離れるタイミングの調整は重要です。
- ■ 整音
- 音色や音質を整え、イメージどおりの音を創り出す作業です。ハンマーは経年によって硬くなってしまうため、ハンマーに針を刺して形状や弾力性を調整し音色をよみがえらせます。豊富な技術と経験が必要な、高度な作業です。
- ■ 修理
- ピアノは8,000を超えるパーツで構成されており、これらの修理にはピアノの構造を充分に理解しないといけません。ピアノの解体も含め、実際に役立つ修理方法を学びます。
取得可能資格・進路
- ■ ピアノ調律技術士(国家資格)
- ■ 楽器店社員
- ■ ピアノ修理・再生工場
- ■ キーボーディスト
- ■ ミュージシャン
- ■ ブライダルプレイヤー
- ■ ピアノ講師
- ■ ピアニスト
- ■ ピアノ調律技能士3級
- ■ ピアノ調律師
- ■ ピアノ修理工房
- ■ 楽器店